先天性再生不良性貧血(読み)せんてんせいさいせいふりょうせいひんけつ(その他表記)Congenital Aplastic Anemia

家庭医学館 「先天性再生不良性貧血」の解説

せんてんせいさいせいふりょうせいひんけつ【先天性再生不良性貧血 Congenital Aplastic Anemia】

[どんな病気か]
 先天的に骨髄(こつずい)に障害があって、赤血球(せっけっきゅう)が十分につくれないためにおこる貧血です。
 低身長、皮膚の色素沈着、形態異常をともなうものをファンコニ貧血、赤血球がつくられないだけのものをブラックファン・ダイヤモンド貧血といいます。
 常染色体劣性遺伝(じょうせんしょくたいれっせいいでん)する、治療のむずかしい病気です。
 おもに4~6歳ごろに症状が現われることがほとんどです。
 最近では、骨髄移植(こつずいいしょく)(「骨髄移植の知識」)が有効で、骨髄移植した子どもの90%以上が成功しています。
 そのほか、薬物療法として、たんぱく同化ホルモン剤や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン(ステロイド)が併用されます。メチルプレドニゾロンの大量使用や免疫抑制(めんえきよくせい)療法も行なわれています。
 その際には、薬の副作用や感染症、合併症に十分注意します。

出典 小学館家庭医学館について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む