光輝熱処理(読み)コウキネツショリ

化学辞典 第2版 「光輝熱処理」の解説

光輝熱処理
コウキネツショリ
bright heat-treatment

金属合金熱処理する際に酸化脱炭を防止して,熱処理前と同じように金属光沢をもったままの表面を得るようにした熱処理のこと.熱処理の目的に応じてそれぞれ光輝焼なまし,光輝焼入れなどとよばれている.表面の酸化を防止するためには真空中,不活性ガス中,還元性ガス中,あるいは溶融塩中で加熱される.工業的にもっともよく利用されるのは還元性ガスによるもので,アンモニア分解ガス,アンモニアの燃焼ガス,都市ガスあるいはプロパンガスのような吸熱型ガス,これらを燃焼させた発熱型ガスなどが多く用いられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android