化学辞典 第2版 「光輝熱処理」の解説
光輝熱処理
コウキネツショリ
bright heat-treatment
金属・合金を熱処理する際に酸化や脱炭を防止して,熱処理前と同じように金属光沢をもったままの表面を得るようにした熱処理のこと.熱処理の目的に応じてそれぞれ光輝焼なまし,光輝焼入れなどとよばれている.表面の酸化を防止するためには真空中,不活性ガス中,還元性ガス中,あるいは溶融塩中で加熱される.工業的にもっともよく利用されるのは還元性ガスによるもので,アンモニア分解ガス,アンモニアの燃焼ガス,都市ガスあるいはプロパンガスのような吸熱型ガス,これらを燃焼させた発熱型ガスなどが多く用いられている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報