兎川霊瑞寺(読み)とせんれいずいじ

日本歴史地名大系 「兎川霊瑞寺」の解説

兎川霊瑞寺
とせんれいずいじ

[現在地名]松本市里山辺 兎川寺

真言宗智山派。本尊千手観音。「信府統記」には「慧日高照山兎川霊瑞寺 当寺ハ推古天皇ノ御宇ニ聖徳太子王法外護ノタメ、諸国ニ精舎ヲ建給フ時、偶当国ニ来リテ衆山ヲ廻覧セラレシ処ニ、東ノ峰ニ当リテ霊気アリ、夜ハ赤白ノ光ヲ放チ、昼ハ赤白ノ雲ヲ起ス、太子嘆ジテ曰、此是大法興隆ノ祥瑞ナリ」とあり、寺伝によれば出雲素戔嗚尊化身である異相の翁によりこの地に寺を建てよとの託宣で建てたものという。当時この辺りは湖辺の丘で、多くの白兎がいたのでこの寺を兎川寺と名付けたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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