里山辺地区(読み)さとやまべちく

日本歴史地名大系 「里山辺地区」の解説

里山辺地区
さとやまべちく

松本城下町の東方に接する山辺谷入口の地域。天正検地時の史料である筑摩安曇両郡郷村御朱印御高附に「千八拾七石五斗弐升七合 此内弐拾七石菟川寺領、五石は薄之宮領 里山辺村、百五拾九石壱斗三升 藤井村山家ノ内、三百六拾七石三斗六升七合 此内五石は天王免 小松村」と記載される村々がこの地域の大部分を占める。ほかに同史料に「弐百六拾八石七斗六升 此内拾五石は広沢寺領 林村橋倉」と記される林村、慶安検地の後、林村より分れる大嵩崎おおつき村が含まれる。このうち里山辺村は寛永六年(一六二九)上金井かみがない下金井しもがない荒井あらい・湯ノ原・薄町すすきまち兎川寺とせんじ新町あらまちの七ヵ村に、小松村は北小松・南小松の二ヵ村に分れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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