日本歴史地名大系 「全隈村」の解説 全隈村またぐまむら 茨城県:水戸市全隈村[現在地名]水戸市全隈町水戸城下の西一里二〇町に位置し、西は三(み)ヶ野(の)村・木葉下(あぼつけ)村。おおむね山丘地帯で、宍戸(ししど)道が南北に通じる。「和名抄」の那賀(なか)郡に全隈郷とある。慶長三年(一五九八)の佐竹氏検地帳(大高憲晁氏蔵)には「茨城郡又熊村」とあり、元禄郷帳には「又熊村」、天保郷帳には「全隈村」とみえる。「加藤寛斎随筆」の四郡村名沿革の項に「又熊古名全隈文化三古名ニ復」とあり、文化三年(一八〇六)又熊から全隈に復したとみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by