八丁鉦/八挺鉦(読み)ハッチョウガネ

世界大百科事典 第2版の解説

はっちょうがね【八丁鉦】

大道芸の一種。若衆が首や腰に8個の鉦(かね)をつけて曲打ちしながら踊るもので,歌念仏に発するという。《人倫訓蒙図彙》には〈歌念仏のたぐひなり〉とあり,その絵を載せる。【織田 紘二】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

はっちょうがね【八丁鉦】

歌念仏の一。若衆が八丁の鉦を首から下げたり腰の回りに付けたりして、これをたたきながら念仏を誦し踊ったもの。のちには念仏を略して大道芸となった。やがらがね。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の八丁鉦/八挺鉦の言及

【鉦たたき】より

…鉦をたたいて経文を唱え,門付などをして喜捨を乞う僧形の下級宗教芸能者。近世初期には〈八丁鉦(はつちようがね)〉とか〈やつからかね〉と称して,若衆が鉦を八つ円形に並べたものを打ち分ける芸能があったが,のちには鉦八つを首に掛け,曲打ちを見せ,僧形の連れが喜捨を求めた。なお首に掛けた鉦を打つ門付芸能者としては,僧形の歌念仏,頭に水を入れた手桶を載せ即席の流れ灌頂(かんぢよう)をした行人鳥足(ぎようにんとりあし)などもいた。…

※「八丁鉦/八挺鉦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

スロースリップ

地球の表面を構成するプレートの境界面において、プレートがゆっくりと滑って移動する現象。この移動が一気に起きるとプレート境界地震になる。プレートどうしが強く固着した、アスペリティーと呼ばれる領域以外で生...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android