日本大百科全書(ニッポニカ) 「八局」の意味・わかりやすい解説 八局はちきょく 維新政府中央官制の事務分課に基づく官制。1868年(慶応4)2月3日、それまでの三職七科の官制を改め、三職すなわち総裁職、議定(ぎじょう)職、参与(さんよ)職の下に、総裁局を首位に神祇(じんぎ)、内国、外国、軍防、会計、刑法、制度の各事務局を設けた。総裁局は特別に総裁(有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと))と副総裁を置いたが、各局の長官は督、次位を輔とし、督には議定が、輔には参与が兼任となって就任した。明治太政官(だじょうかん)官制における中央行政機構であるが、この官制もまもなく閏(うるう)4月21日の政体書による官制に改められた。[佐々木克][参照項目] | 政体書 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例