デジタル大辞泉 「議定」の意味・読み・例文・類語
ぎ‐てい【議定】
[類語]決議・議決・採決・票決・表決・可決・決定・決まり・本決まり・確定・画定・論決・評決・取り決め・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
明治初年の官職。1867年(慶応3)12月の王政復古にともない,総裁・参与とともに三職の一つとして設置された。当初議定職は仁和寺宮嘉彰(よしあき)(小松宮彰仁(あきひと))親王・松平慶永(よしなが)らが,続いて三条実美(さねとみ)・岩倉具視(ともみ)ら皇族・公家・諸侯が任命された。68年(明治元)の三職七科の制の設置では,神祇・内国・外国・海陸軍・会計・刑法・制度寮の各科の総督を議定が分掌した。同年閏4月公布の政体書で三権分立がうたわれ,立法府の議政官と行政を担う行政官,司法の刑法官が設置され,議政官上局の議定から行政官を統轄する輔相(ほしょう)が任命された。69年には議政官を廃止,行政官に輔相・議定・参与がおかれ,官吏公選が行われた。同年7月職員令の制定により廃官。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…明治初年,政府により制定され,太政官制の布告によって廃止されるまで,約6ヵ月間存続した官制。1867年(慶応3)12月,王政復古の大号令により,明治政府が成立するとともに,総裁,議定,参与の三職が設置された。総裁には有栖川宮熾仁(たるひと)親王が任ぜられて,国政を総理した。…
…明治初年,政府により制定され,太政官制の布告によって廃止されるまで,約6ヵ月間存続した官制。1867年(慶応3)12月,王政復古の大号令により,明治政府が成立するとともに,総裁,議定,参与の三職が設置された。総裁には有栖川宮熾仁(たるひと)親王が任ぜられて,国政を総理した。…
…戦国大名の村落支配が確立するようになると惣の団結は大きく後退し,惣掟も村落の祭祀や,用水・山林利用など農耕秩序の維持に必要な条項に限られるようになり,近世の村法に移行する。【石田 善人】
[近世]
村極(むらぎめ),議定(ぎじよう),村掟などともいう。近世に入ると,村民集会による村の意思決定は,領主により徒党として禁止されるようになるので,集会規定が消滅してくる。…
※「議定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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