八戸宿(読み)やえしゆく

日本歴史地名大系 「八戸宿」の解説

八戸宿
やえしゆく

[現在地名]佐賀市八戸一―二丁目

長瀬ながせ町に続く佐賀城下の西の外れの町で長崎街道に面し、いまも当時の街道面影を残す。佐賀城下への西の入口と考えられ、番所が設けられていた。寛政元年(一七八九)幕府巡見使が八戸宿で城下への入口に門があるかと尋ねており、ない旨を答えている。また、両脇の商品を売っている人たちを百姓だと答えているのは、当時までは八戸宿が郷宿で町方の支配でなかったことを示し、巡見使に答えた城下町三三町の中には八戸宿(町)は含まれていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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