八郎太郎 はちろうたろう
秋田県の湖沼伝説の登場人物。
鹿角(かづの)の若者。仲間の掟(おきて)をやぶって3尾のイワナをひとりでたべたためのどがかわき,川の水をのみつづけているうちに大蛇となり,十和田湖をつくって主(ぬし)となる。のち紀伊(きい)熊野の僧南祖坊に追われ,八郎潟をつくってすみかとした。田沢湖の辰子(たつこ)姫のもとにかよい,冬はいっしょにすんだという。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の八郎太郎の言及
【巨人】より
…それが信仰の衰微とともに,さまざまな伝説となって各地に伝えられている。奥羽の八郎太郎は大蛇に化したという話以外に,巨人として山を削ったり,川をせき止めたりしたという話もある。栃木県のデイデンギメという巨人は,羽黒山に腰掛けて鬼怒川で足を洗ったという。…
※「八郎太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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