田沢湖(読み)たざわこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

田沢湖
たざわこ

秋田県東部,仙北市のほぼ東半分を占める旧町域。田沢湖の東側に位置し,東は岩手県に接する。 1956年生保内町と神代村,田沢村の2村が合体して田沢町が発足。 2005年角館町,西木村と合体して仙北市となった。中心集落の生保内は江戸時代に番所が置かれ,秋田藩盛岡藩を結ぶ交通の要地として繁栄した。県内における重要な電源地帯で,森林資源にも恵まれ,大規模なブナ製材所など木工場も多い。十和田八幡平国立公園田沢湖抱返り県立自然公園に属し,田沢湖をはじめ玉川ダムによりできた宝仙湖駒ヶ岳 (1637m) ,田沢湖高原乳頭温泉郷玉川温泉など観光地が多い。玉川温泉の北投石は国の特別天然記念物,駒ヶ岳の高山植物帯は国の天然記念物にそれぞれ指定されている。

田沢湖
たざわこ

秋田県東部,奥羽山脈にある湖。仙北市のほぼ中央に位置する。那須火山帯系の火山陥没によって生じたカルデラ湖。面積 25.8km2。周囲 20km,水面標高 249m。最大水深 423mで深さは日本第1位。透明度は 1930年代には 33mで日本有数を誇ったが,汚染により著しく低下した。典型的な酸栄養湖で,魚類は少なく,カルデラ特有のほぼ円形状を示す。流入河川がほとんどないにもかかわらず,多量の水をたたえているのは,湖底の湧水が多いためといわれる。西方にある排水口,潟尻川は 1940年生保内発電所の操業のため閉め切られた。このとき発電用に強酸性の玉川の水を田沢湖に流入させたため,固有種のクニマスなどの魚類が死滅した。周辺一帯は秋田県の主要な電源地帯。湖畔には白浜,御座ノ石,田子ノ木などの景勝地があり,仙北市南東部の抱返り渓谷とともに田沢湖抱返り県立自然公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

たざわ‐こ〔たざは‐〕【田沢湖】

秋田県中東部にあるカルデラ湖。面積25.5平方キロメートル。最大深度は423.4メートルで日本第1位。

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百科事典マイペディアの解説

田沢湖【たざわこ】

秋田県東部にある円形のカルデラ湖。標高249m,面積25.75km2,最深423.4m(日本1位)。濃藍色で透明度7.2m。急な側壁と平たんな湖底からなる桶(おけ)状の湖盆形態を呈し,流入河川はないが,1940年以来発電の目的で強酸性の玉川の水が導入されたため,水位,水質の変化が著しい。湖岸はキャンプ適地で,東部に十和田八幡平(はちまんたい)国立公園に属する田沢湖高原が広がる。江戸時代の正保出羽国絵図に田沢沼とあり,国鱒漁が行われていた。またタツ子姫とよばれる竜神伝説がある。
→関連項目カルデラ湖田沢湖[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

たざわこ【田沢湖】

秋田県東部の陥没カルデラ湖。ほぼ円形をなし,直径約6km,周囲20km,面積25.5km2,水面の標高は249m。最大深度の423.4mは日本一。東岸の春山付近は遠浅砂浜であるが,北岸の御座の石直下は高さ25mに達する断崖である。一般に湖岸から1km前後で深度400mに達し,急に深まるが,湖盆中央は広い平たん面で,湖底南西端に水深29mの辰子堆,中央部北西に水深253mの振興堆の小丘があり,後者火口丘といわれる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

たざわ‐こ たざは‥【田沢湖】

秋田県中東部、奥羽山脈中にある湖。田沢火山の陥没による陥没カルデラ湖。標高二四九メートルにあり、最大水深は四二三メートルで日本で最も深い。貧栄養湖。透明度は七・二メートル。面積二五・八平方キロメートル。

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