八重の潮路(読み)やえのしおじ

精選版 日本国語大辞典 「八重の潮路」の意味・読み・例文・類語

やえ【八重】 の 潮路(しおじ・しおみち)

はるかな潮路。非常に長い海路。やしおじ。
※後拾遺(1086)春上・四一「はるばるとやへの塩ぢにおく網をたな引く物は霞なりけり〈藤原節信〉」
※丹後守為忠百首(1134頃か)雑「はるばると見れば小島の浜べより浪立まがふ八重の塩みち」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「八重の潮路」の意味・読み・例文・類語

八重やえ潮路しおじ

非常に長い海路。八潮路やしおじ
追風に―を行く舟のほのかにだにもあひみてしかな」〈新古今・恋一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android