デジタル大辞泉 「追風」の意味・読み・例文・類語 おい‐かぜ〔おひ‐〕【追(い)風】 1 後ろから吹いてくる風。進む方向に吹く風。おいて。順風。⇔向かい風。2 有利な状況。後押しとなる出来事。「参院選の与党に景気回復が追い風となる」⇔逆風。3 着物にたきしめた香こうのかおりなどを運び漂わせる風。「君の御―いと異なれば」〈源・若紫〉[類語]追風おいて・順風・風・向かい風・逆風・横風・朝風・夕風・夜風・松風まつかぜ・松風しょうふう・山風・山颪・颪・谷風・川風・浜風・潮風・海風・陸風・熱風・温風・冷風・雨風・波風・風浪・風雪・風雨・無風・微風・そよ風・軟風・強風・突風・烈風・疾風・はやて・大風・颶風・暴風・爆風・ストーム・台風・ハリケーン・サイクロン・神風・砂嵐・つむじ風・旋風・竜巻・トルネード・春一番・春風しゅんぷう・春風はるかぜ・花嵐・薫風・風薫る・緑風・やませ・涼風すずかぜ・涼風りょうふう・秋風・野分き・木枯らし・空風・寒風・季節風・モンスーン・貿易風・東風ひがしかぜ・東風こち・西風・偏西風・南風みなみかぜ・南風はえ・凱風・北風・朔風 おい‐て〔おひ‐〕【追▽風】 後ろから吹いてくる風。進む方向に吹く風。順風。おいかぜ。「追風に帆を上げる」[類語]追い風・順風 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「追風」の意味・読み・例文・類語 おい‐かぜおひ‥【追風】 〘 名詞 〙① うしろから吹いてくる風。⇔向かい風。[初出の実例]「今はとて行かへりぬるこゑならばおひ風にてもきこえましやは〈兼覧王〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋三・七七八)② 船の進む方向に吹く風。おいて。順風。⇔向かい風。[初出の実例]「則ち、大きなる風、順(オヒカセ)に吹き、帆舶(ほつむ)波の随(まにま)に、楫(かいかぢ)を労(ねぎら)はず」(出典:日本書紀(720)神功摂政前(北野本訓))③ 物の香りを吹き送ってくる風。[初出の実例]「おひかぜのわがやどにだに吹き来ずはゐながら空の花を見ましや」(出典:伊勢集(11C後))④ 特に、着物にたきしめた香や、たいている香の薫りなどをただよわせてくる風。→追い風用意。[初出の実例]「君の御をひかせ、いと殊(こと)なれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)⑤ すぐれた馬。逸馬(いつば)。〔元和本下学集(1617)〕 おい‐ておひ‥【追風】 〘 名詞 〙 船や人などが進もうとする方向へ吹く風。順風。おいかぜ。[初出の実例]「まつらぶねおいての風も心せよすぎぬる浦に郭公(ほととぎす)なく」(出典:親宗集(1182頃))「順風(オイテ)にまかせて兵庫 摂州 なる神戸に着て」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by