八雲差(読み)やくもさす

精選版 日本国語大辞典 「八雲差」の意味・読み・例文・類語

やくも‐さす【八雲差】

  1. 枕 ( 「さす」は勢いよく生じる意 ) =やくもたつ(八雲立)
    1. [初出の実例]「八雲刺(やくもさす)出雲(いづも)の子らが黒髪は吉野の川の沖になづさふ」(出典:万葉集(8C後)三・四三〇)

八雲差の補助注記

「出雲」にかかる枕詞としては、記紀の歌謡には「やくもたつ」と「やつめさす」があり、「やくもさす」は挙例の人麻呂歌にのみ見られるところから、人麻呂の頃に古くからの二つの枕詞を折衷して新しく作りだされたものであろうと考えられる。なお、人麻呂は「山際(やまのま)ゆ出雲の子らは霧なれや」〔万葉‐四二九〕とも歌っており、「万葉集」で「出雲」にかかるのはこの二例のみである。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 八雲立 実例

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む