改訂新版 世界大百科事典 「八鹿踊」の意味・わかりやすい解説 八鹿踊 (やつしかおどり) 民俗芸能。鹿踊(ししおどり)の一種。愛媛県宇和島市,西予市,北宇和郡,喜多郡などに分布する一人立ちの8頭の鹿による風流系の獅子舞。伝承地では〈ししまい〉〈デンデコ〉などと呼ぶ。江戸初期,宇和島藩主伊達秀宗が仙台地方の鹿踊を伝えたものといい,宇和津彦神社の祭礼(10月28,29日),和霊(われい)神社の祭礼(7月23,24日),三滝神社(西予市)の祭礼(4月17日)などに踊られる。踊り手の人数によって五鹿踊(いつしかおどり),六鹿踊(むつしかおどり),四鹿踊(よつしかおどり)などとも呼ぶ。執筆者:中村 茂子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by