公物・官物(読み)おおやけもの

精選版 日本国語大辞典 「公物・官物」の意味・読み・例文・類語

おおやけ‐もの おほやけ‥【公物・官物】

〘名〙
書紀(720)持統八年五月(北野本訓)「其の布施(おくりもの)は当国(そのくに)官物(オホヤケモノ)を以て充(あ)てよ」
② 世間一般の人々が持っているもの。社会的所有物。
※良寛歌(1835頃)「白髪(しらかみ)はおほやけものぞたふとしや人の頭(かしら)も避(よ)くといはなくに」
③ 天皇、朝廷の仕事をつとめる人。
弁内侍(1278頃)建長三年五月五日「かつらといふものの、あやしの姿したるが五六人〈略〉あれもおほやけものぞかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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