白髪(読み)しらが

精選版 日本国語大辞典「白髪」の解説

しら‐が【白髪】

〙 (上代は「しらか」か)
① 白い毛髪。白くなった毛。はくはつ。
万葉(8C後)四・六二七「吾が手元(たもと)まかむと思はむ大夫(ますらを)は変水(をちみづ)求め白髪生ひにたり」
※今昔(1120頃か)一九「今日明日とも不知(しら)ぬ身に罷成にたれば、此の白髪(しらが)の少し残たる今日剃て」
② 昔、小児の髪置きの祝いの時に、長寿を祈ってその子どもの頭にかぶせたかぶり物。絹のすが糸、あるいは真綿で、角子の下げ髪をつくり、それに末広松竹梅の造花をつけた。しらがわた。
※御湯殿上日記‐天正一七年(1589)一一月二二日「わかみやの御かた御くしおけあり。御ふく一かさね、御しらかの御なかこしらへてまいる」
③ 婚礼のおくり物にする麻。長命であることを祈る気持から用いられる。ともしらが。
④ 白い絹糸。
※上井覚兼日記‐天正三年(1575)二月一二日「上洛之御暇乞に先度御参上之砌、しらか過分に御給被成候」

はく‐はつ【白髪】

〘名〙 白い頭の毛。白くなった毛髪。しらが。
※続日本紀‐養老元年(717)一一月癸丑「或白髪反黒、或頽髪更生」
※源平盛衰記(14C前)一八「白髪(ハクハツ)たる老翁来りて」 〔抱朴子‐内篇巻一一〕

しろ‐かみ【白髪】

〘名〙 白い毛髪。年老いて白くなった髪。しらが。はくはつ。しらかみ。
※万葉(8C後)一七・三九二二「降るの之路髪(シロかみ)までに大君に仕へまつれば貴くもあるか」

しら‐かみ【白髪】

〘名〙 しらが。はくはつ。しろかみ。
※新拾遺(1364)雑中・一七七四「老らくのしらかみまでに仕へきて今日の御幸に逢ふが嬉しさ〈源有房〉」

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百科事典マイペディア「白髪」の解説

白髪【しらが】

毛根部でメラニン形成が停止し,白くなった毛髪。老人性白髪のほか,壮年性白髪(若白髪),先天性白皮症(白子)や,尋常性白斑しろなまず)の病変部などに見られる。原因疾患の治療で回復することもあるが,治療困難なものは白髪染めをすることが多い。毛染剤のうち,よく用いられるp‐フェニレンジアミンは,その効果は持続的だが,適用時に地肌の炎症を起こすことがあるので注意を要する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「白髪」の解説

白髪
しらが
canties; polisis

白毛症。毛母色素細胞生するメラニン色素が欠乏し,毛髪が色調を失った状態。先天性の白髪は毛母色素細胞の欠如ないし高度の機能低下 (白子) によって起り,後天性の白髪は同細胞の機能低下ないし停止による。一般に加齢により増加するが,尋常性白斑,円形脱毛症プリングル病ウェルナー症候群などの基礎疾患があって二次的に生じる場合も多い。

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デジタル大辞泉「白髪」の解説

しら‐が【白髪】

《上代は「しらか」か》
色素がなくなったために白くなった髪。はくはつ。「白髪が増える」「若白髪
昔、幼児の髪置きの祝いに長命を祈って用いたかぶり物。すが糸・麻苧あさお・真綿などで白髪の垂れた形に作る。しらがわた。
婚礼の祝いの贈り物に用いる麻または白絹の束。
白い絹糸。
[類語]白髪はくはつ銀髪

しろ‐かみ【白髪】

白い頭髪。しらが。しらかみ。
「降る雪の―までに大君に仕へまつれば貴くもあるか」〈・三九二二〉

しら‐かみ【白髪】

白い髪。しらが。しろかみ。

はく‐はつ【白髪】

白くなった毛髪。しらが。
[類語]白髪しらが銀髪

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毛髪用語集「白髪」の解説

白髪

髪の色はメラニン色素によって黒髪となる。加齢によって色素細胞の活動が弱まり、メラニンが減少することで髪の毛が白くなると考えられている。

出典 抜け毛・薄毛対策サイト「ふさふさネット」毛髪用語集について 情報

世界大百科事典 第2版「白髪」の解説

しらが【白髪 canities】

灰白色ないし白色化した毛は一般に白毛(はくもう)といい,白髪は頭毛の白毛化をいう。毛髪の色調は,毛母色素細胞のつくるメラノソーム(微小なメラニン顆粒)の性質や状態および毛髪角化細胞への取込み量に依存する。したがって,毛の白色化は色素細胞の数や機能の異常を意味する。白毛には大別して汎発性白毛と限局性白毛がある。前者は全身の毛の白色化で,白皮症(しらこ)や老人性変化,あるいは高度の尋常性白斑(しろなまず)等にみられる。

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普及版 字通「白髪」の解説

【白髪】はくはつ

しらが。李白秋浦の歌、十七首、十五〕 白髮三千 愁ひに(よ)りて箇(かく)の似(ごと)く長し 知らずの裏(うち) 何(いづ)れの處にか秋霜を得たる

字通「白」の項目を見る

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