共倒(読み)ともだおれ

精選版 日本国語大辞典 「共倒」の意味・読み・例文・類語

とも‐だおれ‥だふれ【共倒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 双方とも倒れること。
    1. [初出の実例]「此方の腕からすり脱けようとして蒔のもがく力の強さは、抱きかかえてゐて共倒れをしかけた程だった」(出典:鳥羽家の子供(1932)〈田畑修一郎〉)
  3. 互いに競争し合ったり、また、逆に助け合ったりしたために、かえって両方とも立ちゆかなくなること。ともつぶれ。
    1. [初出の実例]「繋累相倚り相続いて殆ど共倒れの形になってしまふ旧習を」(出典:冷笑(1909‐10)〈永井荷風〉一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android