日本歴史地名大系 「具志堅村」の解説 具志堅村ぐしちんむら 沖縄県:沖縄島北部本部町具志堅村[現在地名]本部町具志堅(ぐしけん)・新里(しんざと)・北里(きたざと)備瀬(びし)村の東に位置する。北は海に臨み、東は今帰仁(なちじん)村(現今帰仁村)。方音ではグシキンとも発音する。かつて集落は現在地の南東方、シンブトゥ森北方の小丘陵地にあったが、のち現在地に移動したという。旧地は古具志堅(ぷるぐしちん)、現集落は大島(うぷしま)とよばれている。また古くは近接して上間(ういま)村があったが、同村はその後当村に統合されたと考えられる。地内には松部原(まちぶばる)貝塚(貝塚時代前期)、アキキナ遺物散布地(同中期)、具志堅(ぐしけん)貝塚(同後期)などの遺跡がある。「おもろさうし」巻一七の二六に「一 ちととのかさゝけ(チト殿の捧げ〔物〕)/そるて おやひやし あまへ(揃って御拍子でもって喜ばん)/又 くしけんのかない(具志堅からの貢租)」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by