具志頭グスク
ぐしちやんぐすく
[現在地名]具志頭村具志頭
具志頭集落の南東、須武座原に位置する連郭式グスク。標高五〇メートル前後の海岸に突出する石灰岩丘陵上に立地し、太平洋を望む崖上に形成される。代々の具志頭按司の居城と伝え、規模は約二万六〇〇〇平方メートル。野面積みの石垣がわずかにみられ、とくに城門付近にある高ヤックヮ(物見櫓)とよばれる高まりでは保存状態が良好である。グスク内には「琉球国由来記」にみえる城内之嶽(神名アカズ森之御イベ)が祀られており、霊石やノロが馬に乗り降りするときに使用する踏石もある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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