うち‐あげ【内上・内揚】
- 〘 名詞 〙
- ① 物品の代金や借金などの一部分を支払うこと。内金(うちきん)を入れること。また、その金銭。
- [初出の実例]「こまかな算用は暮れにいたしませうず。先うちあげにと申てまいりませうがの」(出典:波形本狂言・千鳥(室町末‐近世初))
- ② 婚礼に先立つ初婿入りの祝い。のちに、新夫が初めて嫁の生家へ行くことをいう。
- [初出の実例]「内証でこっそりと嫁入の内上がしたい」(出典:浄瑠璃・蛭小島武勇問答(1758)一)
- ③ 裁縫で、着物の縫い揚げが表面から見えないよう内側にする方法。⇔外揚げ
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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