デジタル大辞泉 「内証」の意味・読み・例文・類語
ない‐しょう【内証】
2 表向きにせず、内々にしておくこと。外部には隠しておくこと。また、そういう意向。内密。ないしょ。
「―にてのお掛合いも
「商売の元手をとらすべしと、この―を両方へ聞かせしに」〈浮・桜陰比事・五〉
3 表向きでないところ。奥の間。特に、勝手、台所。また、そのやりくり。内々の経済状態。家の暮らし向き。ないしょ。「
「―より内儀声を立てて」〈浮・諸国ばなし・一〉
4 遊女屋の、主人のいる所。また、主人。ないしょ。
「―の
5 内輪の事情。内々のようす。内情。
「扇風かたへ参りて―を吹き込みければ」〈浮・禁短気・一〉
6 他人の妻を敬っていう語。内室。
「塩冶が―顔世の頼み」〈浄・忠臣蔵〉
7 内輪の者。みうち。親族。
「世間、―ともに心を付けぬるかはゆさに」〈浮・一代男・六〉
[類語](2)