内外金利差(読み)ないがいきんりさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内外金利差」の意味・わかりやすい解説

内外金利差
ないがいきんりさ

国内金利と海外金利との差。国際的な資金移動に大きな影響力を持つ。たとえば日本の金利が海外より低くなれば,日本で債券などを買って資金を運用していた投資家は,より高い金利を求めて海外へ資金を移動させようとする。他方,国内の貿易業者は,輸出入に必要な資金を国内の円で賄おうとするようになり,いわゆる円シフトが起こる。日本の金利のほうが高くなれば逆の現象が起こる。通常,内外金利差を比較するにはコールレートユーロダラー・レート,事業債発行利回りとアメリカ社債市場利回りなどを使う場合が多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android