内徳(読み)ないとく

精選版 日本国語大辞典 「内徳」の意味・読み・例文・類語

ない‐とく【内徳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心の内に積んで、外に表わさない美徳
    1. [初出の実例]「上合歎徳中有二。第一合内徳。第二合外徳今二行偈」(出典法華義疏(7C前)二)
  3. 内々の利益。中世、庄園制下の名主などが耕作者よりとった地代小作料
    1. [初出の実例]「旱水によんて土田之時者、七斗の内徳あるへからす候」(出典:菅浦文書‐文明二年(1470)六月日・菅浦惣庄前田作得分定書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の内徳の言及

【内得】より

…内徳とも書く。〈内之得分〉の略称。…

※「内徳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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