内水面養殖業(読み)ないすいめんようしょくぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内水面養殖業」の意味・わかりやすい解説

内水面養殖業
ないすいめんようしょくぎょう

河川湖沼を利用して行う養殖業。一般には淡水養殖業と同義語に使用される場合があるが,内水面養殖業には鹹水湖 (湖水1l中 0.5g以上の無機塩類を含む) なども含まれるために厳密には同一ではない。内容的には食用魚と観賞魚の2つの養殖がある。食用魚養殖はうなぎ 40%,こい 17%,ます 20%の3種類で全体の8割近くを占める。近年は米作転換の影響で農家の間で水田養魚熱が高まり,どじょう,こいの養殖が盛んになっている。 1990年の食用魚養殖の収穫量は9万 7000t。一方,観賞魚養殖は近年ブームの観を呈しており,奈良,愛知,茨城宮城,埼玉,広島,新潟,大阪の8府県が主産地で全国の4分の3を占めている。

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