内菌根(読み)ないきんこん

精選版 日本国語大辞典 「内菌根」の意味・読み・例文・類語

ない‐きんこん【内菌根】

  1. 〘 名詞 〙 菌根植物うち菌類が根の内部組織にまで繁殖するもの。マツ科ラン科に多く見られる。⇔外菌根

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の内菌根の言及

【菌根】より

…双方の勢力が均衡を保っていると共生関係にあるが,根が細胞内にはいった菌糸を消化吸収したり,菌類の勢力が強まってやや病原的な関係となることもある。菌糸が維管束植物の根を覆って,その表面の付近の組織中に繁殖し,キノコ様の構造をつくるものを外菌根または外生菌根といい,菌糸が根の皮層の組織の細胞内で生活しているものを内菌根または内生菌根という。根ではないが,シダ植物のリュウビンタイやマツバランのように,配偶体が地中性で葉緑体をもたないものでは組織内に不完全菌類の一種を共生させており,これらも菌根性といわれるが,これは根に共生する菌類と同じような生活様式をもつところから,語義を拡大して用いている例である。…

※「内菌根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android