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菌根植物 きんこんしょくぶつmycorrhizal plant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

菌根植物
きんこんしょくぶつ
mycorrhizal plant

菌根を形成する植物をいう。最も有名なものはアカマツマツタケによるもので,この場合は外生菌根を生じ,一度菌根が形成されると,アカマツの根とマツタケの菌体とは共生的に生活し,やがて菌が形成する菌核からはマツタケの子実体が出る。また内生菌根を形成する有名な例としてはラン科オニノヤガラの根にナラタケの菌糸がつくものがある。このほかイグチフウセンタケ,ベニタケの仲間は種々の植物に菌根を生じる。またカバ,ブナ,マツの類はいろいろの菌により菌根形成し,ラン科,リンドウ科,シャクナゲ科のものにも菌根はきわめて普通である。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんこんしょくぶつ【菌根植物 mycorrhiza plant】

根に菌類を共生させている植物。マツ科をはじめ,ブナ科カバノキ科などの樹木では,根の表面近くの組織中に繁殖して菌被または菌套(きんとう)などといわれるいわゆるキノコをつくる担子菌類(マツタケ,ベニタケ,シメジなど)を共生させる。雑草の多くは根の皮層組織の細胞内に不完全菌類の一種を生活させており,シャクナゲ科の植物では根の内部に菌が侵入して特別な層を形成している。ラン科植物の発芽には菌根が重要な役割を果たしていて,未分化の状態で休眠している種子に,菌が有機物を吸収して供給する。

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