内部利益(読み)ないぶりえき(その他表記)unrealized profit on intercompany transactions

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内部利益」の意味・わかりやすい解説

内部利益
ないぶりえき
unrealized profit on intercompany transactions

内部振替利益ともいう。原則として本店支店,事業部などの企業内における独立採算制によって構成された部門組織相互間の内部取引から生じる利益をいう。企業内の部門相互間で原材料部品,半製品,製品,商品,サービスの授受があった場合,それらの振替価格原価で行うのではなく,一定の利益をプラスして行い,それによって各部門は経理的には1個の独立した企業と同じ状況におかれ,各部門ごとの損益計算が可能となる。内部利益は企業内での業績管理のために設定されるものであるから,期末決算時に内部利益を付加された製品,商品が外部に販売されない場合は,含められた内部利益は控除しなければならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android