損益(読み)ソンエキ

精選版 日本国語大辞典 「損益」の意味・読み・例文・類語

そん‐えき【損益】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) へらすこととますこと。また、へることとふえること。増加と減少。増減
    1. [初出の実例]「随時損益、権冝弛張」(出典:類聚三代格‐四・大同三年(808)七月二〇日)
    2. [その他の文献]〔易経‐損卦〕
  3. 損失と利益。損得。
    1. [初出の実例]「斟酌損益(ソンヱキヲシンシャクス)〔出師表〕」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. 「此通り極綿密に調べた損益概算見積り書があるンですからナ」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉投機)
    3. [その他の文献]〔諸葛亮‐前出師表〕
  4. そんえきかんじょう(損益勘定)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「損益」の読み・字形・画数・意味

【損益】そんえき

増減。得失。〔論語、為政〕子張問ふ、十世知るべきや。子曰く、殷は夏の禮に因る。損する知るべきなり。

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