写出・映出(読み)うつしだす

精選版 日本国語大辞典 「写出・映出」の意味・読み・例文・類語

うつし‐だ・す【写出・映出】

〘他サ五(四)〙
① 見聞したり考えたりした事柄を、絵や文章に書いて表わす。うつしいだす。うつしいず。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「白(せりふ)は可成(なるべく)其時代の人を写し出すのが主で」
② 光があたって物の形をよく見えるようにする。映画スライドなどで、映像スクリーンに現わす。また、映像をむすぶ。
野心(1902)〈永井荷風〉五「其の怖しき夢の有様が今は開いた眼の中にも映出(ウツシダ)されるやうになったらしい」

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