冠の緒(読み)こうぶりのお

精選版 日本国語大辞典 「冠の緒」の意味・読み・例文・類語

こうぶり【冠】 の 緒(お)

  1. 昔、武官が冠の両側に馬の尾の毛で菊の花を半切りにした形に作ってつけた飾り。老懸(おいかけ)。ほおすけ。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
  2. えい(纓)
  3. 冠の懸緒(かけお)紙捻(こびねり)を用いるのが普通。

かぶり【冠】 の 緒(お)

  1. 冠のひも。また、纓(えい)。かむりの緒。〔観智院本名義抄(1241)〕
  2. ( もと、冠のひもの端から起こったのでいう ) 昔、武官の冠の両側につけた老懸(おいかけ)をいう。かむりの緒。〔十巻本和名抄(934頃)〕

かむり【冠】 の 緒(お)

  1. かぶり(冠)の緒
    1. [初出の実例]「かむりのをしめてろこくの名を上げる」(出典:雑俳・川柳評万句合‐天明七(1787)豊一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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