半切り(読み)ハンギリ

デジタル大辞泉 「半切り」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぎり【半切り】

(「半桶」「盤切」とも書く)たらいの形をした底の浅い桶。はんぎれ。
能装束で、はかまの一。形は大口袴に似て、金襴きんらん緞子どんすなどに金や銀で大柄な模様を織り出したもの。神・鬼・武将など強い役に用いる。はんぎれ。
歌舞伎衣装の一。広袖で丈が短い上衣。主に荒事役に用いる。はんぎれ。

はん‐きり【半切り】

はんきりがみ」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「半切り」の意味・わかりやすい解説

半切り
はんきり

半切り紙の略。もとは、杉原紙などを横に半分に切って書簡用紙にしたものをいったが、寛文(かんぶん)年間(1661~1673)にはとくにこの形に漉(す)いたり、あるいは継ぎ合わせて巻紙としたものを一般に半切りといった。縦約17センチメートル、横約45センチメートルの大きさで、榎本其角(えのもときかく)の『俳諧錦繍段(はいかいきんしゅうだん)』に「半切の文の長さを飛んで読む」などとあり、江戸時代後期には全国各地で漉かれた。

[町田誠之]

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食器・調理器具がわかる辞典 「半切り」の解説

はんぎり【半切り】

たらいの形をした浅い桶。◇「半桶」「盤切」と書くこともある。特にすし飯を作るのに用いるものは「飯切」とも書き、また「すし桶」ともいう。

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