冬胞子(読み)ふゆほうし(その他表記)teliospore

日本大百科全書(ニッポニカ) 「冬胞子」の意味・わかりやすい解説

冬胞子
ふゆほうし

原生担子菌類の栄養胞子。赤褐色か無色で、表面平滑、または刺(とげ)をもつ。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冬胞子」の意味・わかりやすい解説

冬胞子
ふゆほうし
teliospore

担子菌類の銹菌 (さびきん) やクロボキン (黒穂菌) にみられる胞子の一型。細胞壁が厚くて越冬に適している。宿主植物の葉の表面または内部にとどまっていて,細胞は2核をもつが,癒合して1核となり,これが前菌糸体となって,担子細胞を生じる。冬胞子は細胞壁が濃い色を呈していることも多く,クロボキンの場合は黒色で,特に焦胞子 teleutosporeと呼ばれることがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android