出屋敷村
でやしきむら
[現在地名]五條市出屋敷町
小和村東方に位置。「寛文朱印留」以前の史料にみえず、元禄郷帳に「居伝村近内村之枝郷」とあるので、寛文四年(一六六四)から元禄一五年(一七〇二)の間に、居伝村・近内村より分離独立したものと考えられる。
居伝村・近内村は慶長郷帳には「井手近内」とみえ、村高八三二・一一石で、ともに元和五年(一六一九)郡山藩(松平忠明)領、延宝七年(一六七九)以降幕府領となっているが、郡山藩領時代に二割半無地高増政策が行われ、二村合計の村高は八〇五・五石、これに出屋敷村の村高を足すと一〇四〇・一三八石(元禄郷帳)となり、当初の八三二・一一石の二割五分増である一〇四〇・一三七五石に一致する。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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