分く方無し(読み)わくかたなし

精選版 日本国語大辞典 「分く方無し」の意味・読み・例文・類語

わくかた‐な・し【分方無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 心を他に分散させることなく、専念するさま。心を散らすことがない。余念がない。
    1. [初出の実例]「又わくかたなう、一人を、かしこき物に思ひきこえ給へりとも」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)二)

分く方無しの派生語

わくかたな‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android