精選版 日本国語大辞典 「分く方無し」の意味・読み・例文・類語
わくかた‐な・し【分方無】
- 〘 形容詞ク活用 〙 心を他に分散させることなく、専念するさま。心を散らすことがない。余念がない。
- [初出の実例]「又わくかたなう、一人を、かしこき物に思ひきこえ給へりとも」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)二)
分く方無しの派生語
わくかたな‐さ- 〘 名詞 〙
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...