分割債権・債務(読み)ぶんかつさいけんさいむ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

分割債権・債務
ぶんかつさいけんさいむ

分割して履行することのできる給付(可分給付)を目的とする多数当事者の債権関係を分割債権関係といい、債権者が複数いる場合を分割債権、債務者が複数いる場合を分割債務という。日本の民法は、分割債権・債務を多数当事者の債権関係の原則とした(427条)が、実際に適さないとの批判が強く、できるだけその適用領域を狭めるよう努力がなされている。分割債権関係においては、分割された各債権あるいは各債務は、それぞれ独立して互いに影響を及ぼさないのが原則である。ただし例外として、契約解除は一体としてなされなければならない(解除権の不可分性、544条)。また、同時履行の抗弁権は債務全部について生じる(546条・533条)。[淡路剛久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

KPI

KPIとはkey performance indicator の略で、企業目標の達成度を評価するための主要業績評価指標のことをいう。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android