日本歴史地名大系 「分校古墳群」の解説 分校古墳群ぶんぎようこふんぐん 石川県:加賀市大分校村分校古墳群[現在地名]加賀市分校町江沼(えぬま)盆地の南東辺に位置する古墳群で、俗にカンヤマ、チャカヤマとよばれる二つの独立丘陵尾根筋に分布する。カンヤマ支群には前方後円墳三基・方墳六基を含む一九基があり、発掘された前方後円墳の一号墳は全長約三七メートル、木棺直葬の主体部から方格規矩四神鏡・槍・鉄斧・・管玉が出土し、四世紀後半頃の造営とされる。チャカヤマ支群は方墳七基・円墳一一基からなり、未調査ながらカンヤマ支群とほぼ同時期に形成されたものと推定される。丘麓部から平地にかけて存在し、すでに消滅した古墳に高山(たかやま)古墳と山王(さんのう)古墳がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報