山王(読み)さんのう

精選版 日本国語大辞典 「山王」の意味・読み・例文・類語

さんのう サンワウ【山王】

(「さんおう」の連声)
[1]
[一] 滋賀県大津市坂本にある日吉大社祭神。また、その別称。比叡山地主神、守護神。薬師如来が化現した神という。→山王権現
※大日本国法華経験記(1040‐44)中「参向御社、流涙高声恨申山王
[二] 東京都千代田区永田町にある日枝神社の別称。
随筆・異本洞房語園(1720)上「山王神田両所の御祭礼に傘鉾を出し」
[三] 竹林の七賢のうちの二人、山濤王戎のこと。
※蕉堅藁(1403)次韻答肇太初見寄「陶陸応吾蓮社輩、山王不是竹林賢
[2] 〘名〙 (「山王」を「山の王」と考え、「お山の大将われひとり」の意から生じたものか) うぬぼれの強い人。
洒落本美地の蛎殻(1779)「一時や二た時おそく来たとって、亭主を呼べの、かかしを呼へのといふやうな、山王(サンノウ)てもねへのさ」

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デジタル大辞泉 「山王」の意味・読み・例文・類語

さんのう〔サンワウ〕【山王】

《「さんおう」の連声れんじょう
滋賀県大津市にある日吉ひよし大社異称
東京都千代田区にある日枝ひえ神社の異称。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「山王」の解説

山王

正式社名「株式会社山王」。英文社名「SANNO CO., Ltd.」。金属製品製造業。昭和33年(1958)「有限会社山王鍍金工業所」設立。同44年(1969)「山王鍍金株式会社」設立。同63年(1988)現在の社名に変更。本社は横浜市港北区綱島東。金属加工会社。電子部品の表面処理加工が主力ほかに精密プレス加工、金型製作などを手がける。JASDAQ上場。証券コード3441。

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