内科学 第10版 「分類と病態生理」の解説 分類と病態生理(尿細管疾患) 尿細管は近位尿細管から集合尿細管まで,少なくとも7つ以上のセグメントからなり,それぞれが多くの特有の働きをしている.その機能を担う分子,酵素,チャネル,輸送体などの分子構造が近年明らかになり,それらの分子異常に基づく病態が解明されてきた.尿細管の主たる機能は物質輸送であり,再吸収・分泌を行うことにより細胞外液の恒常性維持に働いている.その機能障害により,各種電解質異常,酸塩基異常,あるいは体液量が変化して高血圧・低血圧になる.このような尿細管異常による病態を尿細管疾患としてまとめる.[寺田典生] 出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報 Sponserd by