切人(読み)きりゅうと

精選版 日本国語大辞典 「切人」の意味・読み・例文・類語

きりゅうときりうと【切人】

  1. 〘 名詞 〙きりびと(切人)
    1. [初出の実例]「頃日(このごろ)帰国したるに、家のきりうどなれば、当家の諸士悉く来りて其無事を賀す」(出典読本英草紙(1749)一)

きり‐びと【切人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 切れる人の意 ) 主君などに気に入られて権勢をふるう人。きりゅうと。きりもの。きれもの。きけもの。権臣
    1. [初出の実例]「十郎蔵人殿こそ殿のましまさぬ間に院のきり人して、やうやうに讒奏せられ候なれ」(出典:平家物語(13C前)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android