デジタル大辞泉 「刈り菰の」の意味・読み・例文・類語 かりこも‐の【刈り×菰の】 [枕]刈った真菰まこもの乱れやすい意から、「乱る」にかかる。「―乱れ出づ見ゆ海人あまのつり船」〈万・二五六〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「刈り菰の」の意味・読み・例文・類語 かりこも‐の【刈菰の・刈薦の】 枕 ( 「かりごもの」とも )① 刈り取ったこもの乱れやすいところから、「みだる」にかかる。[初出の実例]「うるはしと さ寝しさ寝てば 加理許母能(カリコモノ) 乱れば乱れ さ寝しさ寝てば」(出典:古事記(712)下・歌謡)② 刈ったこもがしおれやすいところから、「心もしのに」にかかる。一説に、「篠(しの)」の意をかけるともいう。[初出の実例]「夏麻(なつそ)引く 命かたまけ 借薦之(かりこもの) 心もしのに 人知れず もとなそ恋ふる 息の緒にして」(出典:万葉集(8C後)一三・三二五五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例