刈草村(読み)かりくさむら

日本歴史地名大系 「刈草村」の解説

刈草村
かりくさむら

[現在地名]熊本市刈草町

東は託麻たくま郡本庄手永の近見ちかみ村、北はしま村、西と南はいま村に接する。正安元年(一二九九)六月日の橘政能三郎丸田畠在家注進状(藤崎八幡宮文書)に「畠地 壱所堂園刈草村内 長右衛門入道出家非氏仁」とあり、藤崎ふじさき宮の神官である政能は、当村にある三郎丸名内の畠地を氏人以外の長右衛門入道に売却している。慶長九年(一六〇四)九月の検地帳では田方七町九反余・畠方六町七反余、分米一五一石六斗余とある。寛永一二年(一六三五)の地撫帳では島五郎左衛門手永に属し、当竿前は田六町八反余・畠八町八反余とある。その後横手手永に属し、宝暦八年(一七五八)の下ケ名寄帳では惣畝数一八町八反余、うち御蔵納は一八町六反余・諸開二反四畝余、おもな下ケ名として亀坂森をもつ八反田があり、このほか野田・嶋園・居屋敷などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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