初懐紙(読み)ハツカイシ

デジタル大辞泉 「初懐紙」の意味・読み・例文・類語

はつ‐かいし〔‐クワイシ〕【初懐紙】

年頭に初めて懐紙に記した連句 新年

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精選版 日本国語大辞典 「初懐紙」の意味・読み・例文・類語

はつ‐かいし‥クヮイシ【初懐紙】

  1. 〘 名詞 〙 新年に初めて懐紙に書き記す連句。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「そへ髪落すもとゆひの霜〈嵐雪〉 初懐紙三たび酒のむ花の客〈同〉」(出典:俳諧・若水(1688))

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世界大百科事典(旧版)内の初懐紙の言及

【歳旦帳】より

…歳旦帳の刊行は俳壇で寛文年間(1661‐73)に始まり,俳諧から漢詩に転じた惟中によって元禄(1688‐1704)初年に漢詩でも試みられ,その習慣が詩壇にも移った。俳諧の歳旦帳は初め横本で丁数も少ないが,しだいに丁数や趣向を競い,元禄以降は中本・半紙本のものも出現し,〈初懐紙(はつがいし)〉〈春興帖〉などと称して,様式も異なってくる。【白石 悌三】。…

※「初懐紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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