初禅(読み)しょぜん

精選版 日本国語大辞典 「初禅」の意味・読み・例文・類語

しょ‐ぜん【初禅】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 四禅の一つ。色界における禅定最初階位で、まだ喜・楽等の五種の心のはたらきが伴う状態。これを修して色界の初禅天に生まれる。初静慮(しょじょうりょ)ともいう。
    1. [初出の実例]「住処者、或於初禅・二・三・四・中間、発是勢力、能生三昧、故名住処。初禅少、二禅中、三四多」(出典往生要集(984‐985)大文六)
    2. [その他の文献]〔大智度論‐一七〕
  3. しょぜんてん(初禅天)」の略。
    1. [初出の実例]「梵天王者、初禅梵王。尸棄大梵者、二禅梵王、光明大梵王者、三禅梵王」(出典:法華義疏(7C前)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android