初立ち(読み)ウイダチ

デジタル大辞泉 「初立ち」の意味・読み・例文・類語

うい‐だち〔うひ‐〕【初立ち】

幼児や鳥のひなが、初めて歩いたり飛んだりすること。
「夏ばかり―すなるほととぎす巣には帰らぬ年はあらじな」〈宇津保・祭の使〉
久しぶりに外出すること。
内裏などにもあまり久しう参り侍らねば、いぶせさに、今日なむ―し侍るを」〈・葵〉
病後、初めて床を離れて歩いてみること。
「枕始めてあがり、杖竹をたよりに寺中静かに―しけるに」〈浮・五人女・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android