削花(読み)けずりばな

精選版 日本国語大辞典 「削花」の意味・読み・例文・類語

けずり‐ばなけづり‥【削花】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 円木(まるき)の先を薄く、細長く削りかけて花びらの開いたようにしたもの。多く、一二月の御仏名(おぶつみょう)に用いられた。
    1. [初出の実例]「二条の后、〈略〉めどにけづりばなさせりけるをよませたまひける」(出典:古今和歌集(905‐914)物名・四四五・詞書)
  3. けずりかけ(削掛)〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android