前田 精(読み)マエダ タダシ

20世紀日本人名事典 「前田 精」の解説

前田 精
マエダ タダシ

大正・昭和期の海軍少将



生年
明治31(1898)年3月3日

没年
昭和52(1977)年12月13日

出生地
鹿児島県

学歴〔年〕
海兵〔大正7年〕卒

主な受賞名〔年〕
インドネシア建国功労章〔昭和51年〕

経歴
大正7年海兵卒業後、海外視察や在外勤務が多く、昭和15年在オランダ公使館付武官。日蘭交渉使節団時代、インドネシアへの認識を深め、17年枢軸国武官を伴って南方占領地域を視察、占領行政円滑化のため、連絡機関の設立を海軍省に提案。同年陸軍の主担当地域ジャワのジャカルタに海軍武官府設立の命を受けた。海軍武官として民間人を多く起用、インドネシアの研究に当たらせ、陸軍に追及されていた独立運動家をかばった。さらに20年8月のインドネシア独立宣言の際は側面から支援した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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