内科学 第10版 「副腎皮質機能低下症」の解説
副腎皮質機能低下症(代謝・内分泌疾患に伴う神経障害)
概念
副腎皮質ホルモンが不足した病態.副腎皮質の病変による原発性および下垂体や視床下部の病変による続発性に大別される.
臨床症状
神経筋症状としては全身性筋力低下,筋痙攣,倦怠感,低血糖による意識障害などを認める.
診断
筋原性酵素は正常,筋電図も正常.グルココルチコイドの補充で症状が軽快する.
治療
ヒドロコルチゾン20~30 mg/日程度を経口投与する.急性副腎不全の場合はヒドロコルチゾン100 mgの静注と5%程度のグルコースを含む細胞外液の点滴静注を行う.[中里雅光]
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報