割切れる(読み)ワリキレル

デジタル大辞泉 「割切れる」の意味・読み・例文・類語

わり‐き・れる【割(り)切れる】

[動ラ下一][文]わりき・る[ラ下二]
割り算をしたとき、端数を出さずに割れる。「九は三で―・れる」
納得がいって気持ちがすっきりする。多く、打消しの語を伴って用いられる。「―・れない気持ちが残る」「仕事は仕事と簡単には―・れない」

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精選版 日本国語大辞典 「割切れる」の意味・読み・例文・類語

わり‐き・れる【割切】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]わりき・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 割り算で、端数を出さないで割れる。
    1. [初出の実例]「大きな数が見事に割り切れた時のやうなあのすがすがしい気持」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)
  3. 一定原則にあてはまり、納得できる。了解して気持がすっきりする。ふつう下に打消を伴って用いる。
    1. [初出の実例]「吾輩の主人を評して君は割り切れない男だといった」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)
  4. (まき)などを、予定の分だけ全部割る。割り終わる。
    1. [初出の実例]「馬鹿アこけ、まだ割り切れないわ」(出典:少年行(1907)〈中村星湖〉一三)

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