力綱(読み)チカラヅナ

デジタル大辞泉 「力綱」の意味・読み・例文・類語

ちから‐づな【力綱】

力を出すために握る綱。特に、分娩時に産婦がいきむために握る綱。
すがって頼りにするもの。「友情力綱にして生きる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「力綱」の意味・読み・例文・類語

ちから‐づな【力綱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 体に力を入れるために握る綱。特に分娩の際、いきむ力を出すために産婦が握る綱。
    1. [初出の実例]「大般若はらみ女の力綱」(出典:雑俳・朝熊嶽(1730))
  3. つかまって力とするもの、すがってたよりとするもののたとえ。
    1. [初出の実例]「けれども此場合春宵に取っては之が責めてもの力綱(チカラヅナ)であった」(出典:続俳諧師(1909)〈高浜虚子九五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android